ゴムにそっくり!?エラストマーの特徴とは
2026.03.11
「ゴムのように柔らかいのに、プラスチックのように加工できる材料はありませんか?」


こうした相談の中でよく候補に挙がるのがエラストマー(熱可塑性エラストマー)です。
触った感触はゴムに近いですが、実際にはプラスチックに分類される材料であり、さまざまな成形方法に対応できます。
今回は、エラストマーの特徴やメリット、ゴムとの違いについて解説します。
①:エラストマーとは?
エラストマーとは、正式には**熱可塑性エラストマー(TPE:Thermoplastic Elastomer)**と呼ばれる材料です。
特徴は、
・ゴムのような柔軟性
・プラスチックの加工性
この2つの性質をあわせ持つ材料であることです。
加熱すると柔らかくなり、冷えると固まるという性質を持つため、
射出成形や押出成形など、一般的な樹脂成形に使用できます。
②:ゴムとの大きな違い
エラストマーは見た目や触感がゴムに似ていますが、材料の仕組みは大きく異なります。
ゴム
・加熱しても溶けない
・加硫(化学反応)で固まる
・再加工が難しい
エラストマー
・加熱すると溶ける
・樹脂と同じように成形可能
・再加工やリサイクルがしやすい
つまり、ゴムの柔らかさと樹脂の加工性を兼ね備えた材料と言えます。
③:エラストマーの主な特徴
・柔らかく弾力がある
エラストマーの最大の特徴は、
柔らかく弾力性があることです。
・押すとへこむ
・手を離すと元に戻る
・衝撃を吸収する
こうした性質があるため、
グリップや緩衝材などによく使用されます。
・手触りが良い
エラストマーはしっとりした触感、滑りにくい表面を持つものが多く、人が触れる製品にも向いています。
例えば
・工具のグリップ
・家電部品
・工業用カバー
などに使用されています。
・硬さの調整ができる
エラストマーは配合によって硬さ(ショア硬度)を幅広く調整できます。
そのためゴムのように柔らかいもの、やや硬めでコシのあるもの
といったバリエーションが作れます。
用途に応じて材料を選べる点も大きな特徴です。
④:エラストマーが使われる製品
エラストマーは、柔軟性と加工性を活かして、さまざまな製品に使われています。
例えば
・工業用カバー
・グリップ部品
・緩衝材
・シール部品
・チューブ・ダクト部品
など、柔らかさが求められる部品に適しています。
⑤:エラストマーは万能ではない
便利な材料ではありますが、注意点もあります。
例えば
・高温環境には弱いものが多い
・油や薬品との相性に注意が必要
・ゴムほどの耐久性が出ない場合もある
使用環境によってはゴムや他の樹脂材料の方が適しているケースもあります。
材料選定では用途・環境・必要性能を考慮することが重要です。
まとめ
エラストマーは
・ゴムのような柔らかさ
・樹脂の加工性
を兼ね備えた材料です。
そのため
・柔軟性が必要
・触感を重視する
・成形加工の自由度が欲しい
といった製品に広く使われています。
材料選定の段階でエラストマーを検討することで、設計の自由度が広がるケースも少なくありません。
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加藤