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湿気がブロー成形にどんな影響を与えるか

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2026.07.21

日本には梅雨があり、夏場には湿度が高くなる日が続きます。

 

人間にとっては不快な湿気ですが、実はプラスチック製造にとっても湿気は無関係ではありません。

 

特にブロー成形では、

 

・原材料
・圧縮空気
・製造環境

 

など、さまざまな場面で湿気の影響を受けることがあります。

 

今回は、湿気がブロー成形に与える影響についてご紹介します。

 

⓵:プラスチックは湿気を吸うのか?

 

樹脂には大きく分けて

 

・吸湿しやすい樹脂
・吸湿しにくい樹脂

 

があります。

 

例えば

・ナイロン(PA)
・ポリカーボネート(PC)
・PET

などは吸湿しやすい材料として知られています。

 

一方

・ポリエチレン(PE)
・ポリプロピレン(PP)

は比較的吸湿しにくい材料です。

ただし、吸湿しにくい樹脂であっても、保管状態や製造環境によっては品質へ影響を及ぼす場合があります。

 

②:軟質塩ビは湿気に強い?

 

弊社が得意とする軟質塩ビ(軟質PVC)は、比較的湿気の影響を受けにくい材料です。

先ほど挙げた

・ナイロン(PA)
・ポリカーボネート(PC)
・PET

などは吸湿した水分が成形時の不良原因になることがあり、事前乾燥が重要になります。

 

一方で軟質塩ビは、これらの材料と比較すると吸湿性が低く、比較的安定した成形が可能です。

そのため

・柔軟性が必要な製品
・工業用途の中空製品
・ダクトやカバー類
・保護部材

など、さまざまな用途で採用されています。

 

③:それでも湿気管理は重要

 

軟質塩ビは湿気に比較的強い材料ですが、だからといって湿気管理が不要になるわけではありません。

製造現場では

・原料保管環境
・圧縮空気の品質
・金型や設備の管理

などが製品品質に影響する場合があります。

 

また、軟質塩ビに配合される可塑剤や各種添加剤、コンパウンドの種類によっては、保管環境への配慮が必要になるケースもあります。

安定した品質を維持するためには、材料特性を理解した上で適切な管理を行うことが重要です。

 

④:原材料への影響

 

樹脂が過度に湿気を含んだ状態で加工されると、成形時の熱によって水分が蒸発し

・気泡
・表面不良
・強度低下

などの原因になることがあります。

 

特に吸湿性の高い材料では、事前乾燥が非常に重要な工程となります。

 

⑤:圧縮空気への影響

 

ブロー成形では、圧縮空気を使って樹脂を膨らませます。

しかし空気中には目に見えない水分が含まれています。

そのため

・コンプレッサー
・エアードライヤー
・フィルター

などを使用し、空気中の水分を除去しています。

 

⑥:なぜ乾燥エアーが必要なのか

 

圧縮空気に過剰な水分が含まれると

・バルブの作動不良
・配管内部のサビ
・エア機器の寿命低下

などの原因になる可能性があります。

 

ブロー成形では空気が主役の一つであるため、安定したエアー品質が欠かせません。

 

⑥:金型や設備への影響

 

湿気が多い環境では、設備や金型にも影響が出ることがあります。

例えば

・金型のサビ
・油圧機器への負荷
・電気系統への影響

などです。

 

特に長期間使用する金型は、日常的なメンテナンスや防錆管理が重要になります。

 

⑦:保管環境も重要

 

樹脂だけでなく

・段ボール
・接着剤
・テープ類
・梱包資材

なども湿気の影響を受けます。

 

例えば

・梱包材の変形
・接着性能の低下
・保管品質の悪化

などが発生する場合があります。

 

完成品の品質だけでなく、出荷品質を維持するためにも保管環境は重要です。

 

⑧:湿気が多い季節だからこそ必要な管理

梅雨や夏場になると、普段は問題にならない部分が影響を受けることがあります。

そのため

・原料管理
・エアー管理
・設備管理
・保管管理

を普段以上に注意して行うことが重要です。

こうした積み重ねが、安定した品質と生産につながっています。

 

まとめ

 

湿気は目に見えませんが、ブロー成形にさまざまな影響を与える可能性があります。

例えば

・原材料の品質
・圧縮空気の状態
・金型や設備のコンディション
・保管環境

などです。

 

一方で、北海化成工業が得意とする軟質塩ビは比較的吸湿しにくく、湿気の影響を受けにくい材料の一つです。

しかし、安定した品質を実現するためには、材料だけでなく設備や環境を含めた総合的な管理が欠かせません。

 

最後に

ブロー成形は、樹脂を溶かして膨らませるだけの工程ではありません。

材料、設備、空気、温度、そして湿気。

こうした様々な要素を適切に管理することで、安定した品質の製品が生み出されています。

 

北海化成工業では、軟質塩ビをはじめとした各種材料の特性を活かしながら、用途や使用環境に応じた最適な成形を行っています。ブロー成形や材料選定に関するご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。